公演型TRPGイベントの主催・提供団体として2023年に発足。
不親切で不可解な現実からの逃げ場として虚構(フィクション)が果たす役割に大きな期待を寄せる。その在り処として、人の口によって紡がれ、人の間に生まれる「語り」に軸足を置いている。
架空の出来事を「物語る」こと、あいだに「嘘」を媒介することによって初めて「他者と繋がる」ことができるという身体感覚を羅針盤として据えている。絶え間なく続く生きづらさから離れてひと息をつくための営みとして、新たな形・より良い形の「語り」を模索し発信し続けることを目指す。
ムツキダ(元:つっきー) 代表・企画・制作・出演
null_null 制作・エンジニア・技術顧問
匚丨言吾が目指すのは、「虚構を語ること」が今よりも、少しだけ「あたりまえ」になった日常です。誰もがお茶をするように、歌を歌うように、体を動かすように当然に。「ここではないどこか」の話を、「私ではない誰か」のことを語れる日々を送れるよう、頭を捻っては口を開き続けます。
私たちはこの世に生を受けた時からずっと、絶え間なくこの「社会」というゲームに参加し続けています。誘われた覚えも、ルールを教わった覚えもないこの拘束の隙間でどうにかこうにか息を吸っています。その渦中に誰かが「やろうよ」と、「今からこれで遊ぼう」と声をかけてくれて、遊び方を一緒に確かめてくれるような。そんな正真正銘の「嘘」が、安全で対等な虚構があったなら。
そこに身を投じる瞬間に、なにか救いを感じてしまうのは、きっと私やあなただけではないはずです。
嘘で遊ぶというその営みが、自然な動作として生活に溶け込んでいったなら。
そこはきっと、今ここよりも少しだけ生きやすいものと信じています。
2023年6月 公演型TRPG提供団体として「匚丨言吾」立ち上げ。
2023年9月 初公演。主催・演出・制作・出演のムツキダ、及び音響・照明オペレーションの数名で新クトゥルフ神話TRPG『鈴かもしれない』(作:月刊かびや/哉村哉子)を上演。民家の一室を貸切り公演型TRPGを開催する。同時期の企画、いあてっぷ『泉下の葬送』と共に公演型TRPGの発生となる。
2024年3月 公演型TRPG第二弾・Kutulu『コヨーテの花冠』(作:DEN助)初演。シェアハウスの離れを貸切り、公演型TRPGを提供する。Kutuluとして初の公演型TRPG企画となり、舞台照明を用いた没入的な空間構成と独特な語り口が好評を博す。
2024年4月 GM育成ワークショップ「カタリブ」のクローズドテスト(第一期・第二期)を運営開始。
これまで皆様より頂戴したお言葉です。